2006年18杯目 ラーメンで忠(ちゅう)@苫小牧の塩ラーメン

さ、苫小牧で食べたラーメンの最後だよ~。黒潮丸で知り合った方々に半ば拉致されるように連れて行かれたラーメン屋です。この前も書いたのですが王は最後まで鮑を食べようと抵抗したのですが、この方たちにラーメンもおいしいところあるから行こうよと誘われました。しかし、それまで食べたラーメンはカレーラーメンやホッキラーメンなどはまずまずだったものの本来、王が地元でやってる麺活からすると美味いラーメンにはほど遠いものばかり。ましてや初めてあって半分酔っぱらったこの方々が美味いというラーメンはたかがしれてるなと…心の中では“あ~あ”とため息です。ところがラーメン屋に向かう途中でこの方々のうちの1人が東京の方で、けっこう麺活してるらしくまたまた意気投合。しかもその方も苫小牧に来てから6杯食べたけど、これから行くとこは昨日も行ってバツグンだった塩ラーメン専門店だよと言われちょっと楽しみに。
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雪の中、着いたのはその名も“ラーメンで忠”あ、あかんゎ…こんなふざけた名前の店。しょせんは酔っぱらい親父共か。期待薄で入店。中には店主と客の老婆が1人でラーメンをすすってる姿が…怖っ!ここマジで大丈夫かいと思ったのもつかの間、店主我々を見ると昨日はどうも~って、すっかり常連さんみたいな接し方。王以外の3人は昨日食べているのでやはり常連のようなリラックスムードで、“いや~ホントここの塩ラーメンうまかったわ~”なんて言ってます。
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たしかに、おすすめは塩ラーメンとチャーハンって書いてあるけど…まだ半信半疑の王。すると、店主が“今日はどうなの?飲んでる?”って聞きます。状況がよく理解できない王に対し、他の3人は“残念ながら今日も飲んじゃってますよ~”“じゃ、昨日と同じでいいね?”“いいっすよ”  
                                             
って、勝手にオーダーがすすんでいっちゃいました。ま、メニューにラーメン類は塩しかないからいいけど、さっきの飲んでる云々ってどういうことかわからないでいると、同行者の方が“ここは飲んでるか飲んでないかで出すラーメンが違うんだよ”と教えてくれました。おお、なかなか芸が細かいやんかと思いつつもまだ騙されんぞと猜疑心。しかし、カウンター越しに店主の作る姿を見ているうちにこれは“もしかしてとてつもなくうまいんじゃなかろうか”と期待に変わってきました。いや、期待というよりは確信に近かったですね。じっくりと仕事をみさせていただきました。3種類の塩のブレンド、そしてスープを小鍋で温め、麺は平ザルであげてました。どうやら飲んでる客には脂を入れるようです。
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待つこと数分、出てきました。写真がイマイチ、ピントがずれてるかもしれないので、伝わらないかもしれませんが、ちょっと油っぽく見えますよね。しかし、底まで澄んでいます。見事な透明度です。そしてスープ一口飲みました。“ワンダホー!”疑ってゴメンナサイ。いや~旨い旨い。コクがあるのに、ちっとも塩の味が尖っていない。すごくまろやか、そして“塩の甘さ”が出てる。これだけうまい塩のスープはなかなかないぞ。新千歳空港の中の函館ラーメンとは全然違うよ。いや、新座の名店と言われる“ぜんや”よりウマイと言っておこう!麺も函館ではメジャーな岡田製麺の特注麺でスープにばっちりあってる。食べ終わってホテルに帰る道すがらに同行者と振り返った時に“チャーシューだけがイマイチだった”と共通の意見でした。あとは素晴らしい1杯でした。何故、この味で人気が出ない。場所がわかりづらく路地裏だからか…それとも昼間は営業してないからか。いやいや恐るべし。                             
                                               
その後食べ終わって、店主と30分近くラーメン談議。いろいろな秘話を聞くことができました。“俺は行列するようなラーメン店はいいよ、それより今のペースでうまい塩ラーメン作れるほうがいいから”という一言が印象的でした。途中、老婆にかわって地元のサラリーマン2人(これまた常連)が入ってきましたが、彼らともこの店の話になり、やはり今のままでいいよと言ってました。人気になりすぎて食べるのに並ぶようじゃ困るってことを彼らも言ってました。そしてさらに驚きはラーメン屋になってまだ4年目。しかも塩1本に絞ってからは1年たってないとか……店主曰く、“こんなラーメンじゃまだまだダメだ、師匠が食べに来たら怒られるよ”(ちなみにこの師匠はかなり変わってるらしく店を出してはすぐ閉店しちゃうらしく、店主も今、どこに店を出してるか知らないらしいが、ひょっこり各弟子の店に現れるらしい)      
                                             
いや~探せばあるんだということを改めて知った苫小牧最後の1杯でした。これだからラーメンは楽しいんだよね(^^)
by cuarto-dos | 2006-02-22 22:43 | 一麺一伸
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